ベガルタを抜き首位に躍り出るチャンスのあった前節のセレッソ戦は、試合終了寸前にやっと同点に追い付いた清水だったが、今節の絶対落とすことのできないレッズ戦、ゲームは思惑通りに進まない。チャンスはむしろ、柏木など、レッズに多かった。そしてこの日唯一の得点は、前半42分、左CKからのボールを阿部が右足で押し込んだゴールだった。
後半に入ると、アレックス・ブロスケがマルシオリシャルデスを足で引っかけ、この日2枚目のイエローを受け退場。その後、後半途中出場の原口が活躍する。22分には、素早いターンでDF3人をかわし、抜きざまのシュートを放つが惜しくもゴールを外れる。また今度は、右サイドを抜け出して柏木にクロスを入れる。柏木のシュートはGK林が好セーブで防いだ。
阿部のヘディングがバーを叩いたり、入ったかに思われたゴールがオフサイドと判定されたり、この日はレッズの巧い試合運びに、清水が力を半減された形に終わった。リーグ制覇を狙うエスパルスとしては勝っておきたい一戦だった。
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Jリーグ J1 プレビュー 5月19日15:30 浦和レッズ vs. 清水エスパルス(埼玉スタジアム)
浦和レッズ — MF山田直輝がひざの故障のため長期離脱。
清水エスパルス — DF岩下が出場停止
過去10年間の対戦成績は、エスパルスの10勝、レッズの9勝、引き分けが4試合と、ほぼ互角の戦績。
今節、私が最も注目しているゲーム。二シーズンにわたり苦戦を続けていた浦和レッズ(点18勝5分3敗3差+3)の浮上を確かに予想してはいたが、このチームに必要なのは、MFからの素晴らしい配球をゴールに入れる決定力だ。ペドロビッチ監督は、槙野、阿部、柏木、鈴木らを上手に起用し最大限の力を発揮させているが、ゴールゲッター発掘が絶対条件だ。原田元気をCFに起用したら?
清水エスパルス(点22勝7分1敗3差+5)は今私が最も注目しているチームだ。GK林、FWの大前、高木など、素晴らしい若手が揃っている。この若手陣に、小野や高原らのベテランと、アレックスやヨンアピンの外人選手をブレンドすれば、11月のJリーグ覇者が見えてくる!週半ばのナビスコ杯では中心選手を何人か休ませているので、今日は激しい精力的なゲームをしてくれるはずだ。前節、先制したセレッソに追い付き、勝ち点1を得たエスパルスが本来の力を発揮するなら、レッズはまたしてもホーム戦を失うことになる。私は、清水エスパルスの勝利と見る!
大宮アルディージャ1-0ガンバ大阪 – 5月6日
ガンバは前半、倉田の近距離シュートがバーにはじかれ、阿部のロングシュートがキーパーに掻き出される。後半も、難しいバウンドを遠藤が頭で合わせるがゴールを逸れる。好機に決めきれないガンバに対し、アルディージャは、カルリーニョスのシュートがこれまたゴールを叩くが、東と一緒にそのこぼれ球にからんだチョが、木村の股を抜くようにガンバゴールに流し込んだ。一方のガンバも、佐々木がオーバーヘッド気味にスペースをうまく利用して右に切れ込みクロスを入れるが、惜しくも佐藤に合わない。ツキにも見放されたガンバだった!
PREVIEW – 浦和レッズ vs. 横浜Fマリノス – 5月3日
マリノスにとってレッズは強すぎる!
チーム状況
浦和レッズ — 山田直輝が負傷のため長期離脱
横浜Fマリノス – 冨澤が出場停止。DF天野が負傷のため長期離脱。トレーニング中のマルキーニョスは、出場可能だとしても体調はいまだ万全ではない
ゲーム・レビュー
前節、共に勝利をおさめた両チームは、勝ちを続けて弾みをつけたいところ。現在、得失点差で広島に劣るが勝ち点では2位に並ぶ浦和レッズ(点16勝5分1敗2差+4)。過去2シーズン、ふがいない成績で終わっているので、ここできちんの勝ち星を重ね、首位ベガルタを追走したい。ペドロヴィッチ監督の3バック・システムはいち早く選手に浸透している。センターバックを試していたキー・プレーヤーの阿部勇樹も、坪井の復帰により、ディフェンシブなMFに定着している。
一方の横浜Fマリノス(点7勝1分4敗3差-2)は、前節のヴィッセル神戸戦で、7分間に3得点というゴールラッシュで、待望の今季初勝利をものにした。チームにとって貴重な1勝ではあるが、まだまだ内容が伴っていない。この勝利により監督交代が保留状態にあることで、不満を抱いているサポーターも少なくないはずだ。この試合でも苦戦は避けられないだろう。監督解雇は時間の問題だろう。
浦和レッズの勝利試合!
直接対決
J1とナビスコ杯で通算24試合。レッズ10勝、マリノス9勝、引き分けが5試合。2011年度は、双方ともアウェイ戦を勝利している
Match Preview – ガンバ大阪 vs 清水エスパルス – 4月22日
ガンバは、川西が負傷による長期離脱、明神はまだコンディションが万全ではないが控えには入るだろう。まだ出場の機会のないエドゥワルドと、2週間出場停止だったパウリーニョは体調も十分。
清水エスパルス–主戦力に負傷者、出場停止者なし。
前節の川崎フロンターレ戦、ガンバ大阪(勝点4勝1分1敗4得失点-5)は前半の2-0を跳ね返し待望の勝利をつかんだ。やっともぎ取った得点3と勝ち点3はチームの状態に大きなカンフル剤となるはずだ。倉田、寺田、阿部、藤春、今野らの新戦力が、遠藤、二川、加地、明神ら筋金入りのベテラン陣とうまく溶け合い、チームに調和が生まれ始めている。移行期のガンバに忍耐を強いられてきたサポーターだが、前節の勝利がきっかけとなって、今後は上位への浮上が期待できる。
一方、若手とベテランが混じる清水エスパルス(勝点12勝4分0敗2得失点+2)も、アフシン・ゴトビ監督の指導のもとチームの再編成に取り組んでいる。小野、高原らベテランが、大前、岩下、高木など若手陣を引っ張り、カルフィン・ヨン・アビンとアレックス・ブロスクの外人戦力とうまくかみ合って、なんとかチームとしての結果を出そうとしている。互角の戦いが予想されるが、不調チーム復活の兆しを見た今、ガンバ大阪の勝利を期待しよう!
J1およびナビスコ杯での両チームのこれまでの対決は、全20試合中ガンバ10勝、エスパルス4勝、そして引き分けが6試合という戦績。ただ、エスパルスは2009年7月以降勝利がない。
Match Preview – ヴィッセル神戸 vs 柏レイソル – 4月21日
柏レイソルは、レアンドロドミンゲスと酒井宏樹が出場停止。控えGK桐畑は負傷欠場。
ヴィッセル神戸は、センターバック河本が負傷で長期離脱中だが、負傷していたもう一人のセンターバック北本が復帰の見込み。足首の手術から回復した元アントラーズのFW田代有三の初出場があるかもしれない。
開幕2連勝と幸先良いスタートを切ったヴィッセル神戸(勝点6勝2分2敗4得失点-6)だったが、その後4連敗と急降下。FC東京とのホームゲームなど、勝ちゲームでことごとくチャンスを逸しているヴィッセルだが、和田監督はまだ非常事態宣言を出していない!田代が問題解決の鍵となるのか。前節の浦和レッズ戦でも、先制のチャンスを再三逃し、逆にコーナーキックからフリーの阿部に先制点を許してしまう。その後、マルシオリシャルデスのフリーキックに息の根を止められてしまうが、ゲーム自体はどちらに転んでも良い内容だった。今回は、ホームチームの気合いの入ったゲームに期待したい。
一方、2011年のJリーグの覇者、柏レイソル(勝点6勝2分1敗3得失点-0)の今季はチグハグなプレーに終始している。今季のレイソルは確かにフロックとは呼べない実力を備えてはいるが、逆に相手チームにマークされている分、苦しい戦いが続いている。今年は、アジア・チャンピオンズ・リーグへの出場権を得て責任も重いが、ここでも調子を出せないでいる。「右サイドの略奪者」酒井と、「好き嫌いはともかく、結果はしっかり出す男」レアンドロドミンゲスの二人を欠く今日の試合は、ゲーム毎に調子を上げているヴィッセル神戸を相手に厳しいものになるだろう。ヴィッセルは、若手の小川がスーパーサブを務める一方、田中も橋本を控えに回す活躍をしている。
今季のヴィッセル神戸は各ポジションが充実している。今後に期待したい。
ヴィッセル神戸の勝利!
過去19回の対決は、レイソルの9勝、ヴィッセルの8勝、引き分け試合が2。ただ、ここ6シーズンわずか2勝のヴィッセルは、この嫌な流れを止めたいところだ。
JSoccer.com特集ゲーム: ガンバ大阪3-2川崎フロンターレ
得点力不足にあえぐフロンターレを相手に、ガンバ大阪としては、これまでの悪い流れを一気に断ち切り、今後に向かって弾みをつけるべく臨んだ一戦だった。ところが、開始わずか20秒で先制されたのはガンバ。ホーム戦を戦うガンバはその後スイッチが入り、ボールを支配し始め、チャンスも多く作り出しているかのように思われたが、一瞬の隙をつかれたりセットプレーを許したり、危険な雰囲気は漂っていた。ガンバが2点目を失ったのはやはりコーナーキックからだった。完全にノーマークになっていた小林によるヘッディングゴールだった。
それでもガンバは戦意を失うことなく、ラフィーニャも再三ゴールに迫る。キーパーをかわそうとして倒されてしまうが、ファンの期待も空しく、笛は鳴らない。ラフィーニャも異議を申し立てなかったし、キーパーもほとんど接触していなかった。
ガンバは引き続きボールを支配する。敵陣の左サイドを再三くずしていたガンバが、コーナーキックからチャンスを生む。クリアボールを拾った今野の左からのクロスにセンターバックの中沢がヘッドで合わせ、1-2でハーフタイムを迎えた。
後半になってもガンバが優勢に試合を進めるが、フロンターレも固い守りで黒と青のユニフォームの侵入を阻む。寺田、倉田、藤春らとのコンビネーションからラフィーニャがゴールを狙うが、15分を過ぎても同点ゴールが生まれない。ディフェンス陣も相手のロングボール攻勢に手こずる中、藤ヶ谷の好プレーなどでピンチを凌ぐ。
ガンバは寺田に代えて二川を、ラフィーニャに代えて阿部を次々に投入。短いパス回しでボールを支配する中、23分、サイドを駆け上がった藤春から低いクロスが佐藤へ。これを佐藤が手堅く決める。
松波監督が切った3枚目のカードは倉田に代えて金正也。遠藤を前線に残してゲームを作らせ、金にディフェンシブの中盤を任せる。この交代が功を奏し、ガンバは後半39分、阿部が自身のリーグ初ゴールを決め、とうとう逆転に成功する。右サイドでねばった加地の低いクロスに、阿部がうまく身体を広げ、インサイドで正確に合わせてゴールに入れた!
J1の2012年シーズンで初めてのリードを死守しようとするガンバを大声援が後押しする。4分がとてつもなく長く感じるロスタイムだったが、3-2のスコアでそのまま試合終了。ガンバ大阪が川崎フロンターレに勝利した一戦だった。
得点者に佐藤と阿部、中軸に寺田、藤春、倉田と若手プレーヤーが名を連ねてのこの勝利は、若返りガンバの今後に大きな自信となっていくに違いない!
ガンバ大阪:藤ヶ谷、加地、中沢、今野、藤春、武井、遠藤、倉田(金、77)、寺田(二川、59)、佐藤、ラフィーニャ(阿部、67)
Match Report – 名古屋グランパス3-1コンサドーレ札幌 4月14日
ホームチームの名古屋は開始3分で早くもゴールを決める。藤本からのピンポイントのスルーパスを、キーパーの動きを良く見た金崎がゴールに流し込んだ。グランパスの2点目は、前半15分、阿部の速いクロスがディフェンダーに当たって入るオウンゴール。後半32分には、永井と金崎を使っての素早いパス回しから、玉田が近距離シュートを決める。札幌の唯一の得点は、レギュレーションタイムぎりぎりの後半45分、古田のミドルシュートがディフェンダーに当たってコースが変わるラッキーなゴール。楢崎はどうすることもできなかった。