川崎フロンターレ — DFのジェシと小宮山が欠場、またその穴を埋めた稲本も負傷欠場!
ベガルタ仙台 — チームの要MF関口が1ヶ月間欠場。
過去10年間の両チームの対戦は、フロンターレの4勝2敗3引き分け。川崎は先月のナビスコ杯でも勝利している。
川崎フロンターレ(点19勝6分1敗5差-1)のここ5試合の成績は、レイソルとサンフレッチェにホームで敗れ、残りは3勝している。相馬前監督の時よりも得点力は上がり、確かに調子は良さそうだが、風間フロンターレが上位6チームに名を連ねるつもりであるならば、ディフェンスを強化し、堅実にする必要がある。12試合で18得点は悪くはないが、19失点はいただけない!
初黒星、2引き分けと続いたときには、誰もがベガルタ仙台(点27勝8分3敗1差+16)の圧倒的な強さもここまでかと思ったが、前節は名古屋グランパスを完封してしまった。関口の出場はないが、赤嶺の体調が万全に戻り、ピッチ全体のプレーの質が高まっている。特に固いディフェンス陣は圧巻(失点わずかに9と、驚くなかれ、サガン鳥栖と並んでリーグ最少!)で、当然、勝ち点3を狙ってくるだろう。私は、引き分け、を予想する!
今季初黒星を含めて最近3試合で勝てなかった仙台。背後にはエスパルスら強豪が迫っている!対する一昨年のJリーグ覇者名古屋グランパスは、仙台にとっては手ごわい相手かと思われたが、いざ蓋を開けてみれば、仙台の圧勝だった!
18分の関口へのクロスなど、梁勇基がゴールにからむ仕事をする。前半38分、その梁勇基が相手DFのクリアしようとした球を奪って先制。その後も立て続けにチャンスを作るがグランパスも必死のディフェンスで守り抜く。しかし、追加点は前半のロスタイム。ファーサイドへのCKを赤嶺がヘディングで折り返すと、ボールは増川に当たってO・G。
試合はこのまま後半42分へ。現在、名古屋最強のFW力を持つ闘莉王の放ったシュートのクリアボールが太田に渡る。太田がそのまま攻め上がり、ボールはウィルソンに。このブラジル人FWは寄せの甘い田中より一瞬早くボールを蹴り、安全圏の3点目を入れた。さらに後半45分、角田のシュートを楢崎が好セーブするも、こぼれ球の処理にもたつく田中を尻目に菅井が難なく決めてダメ押しの4点目。仙台の楽勝ゲームだった!
名古屋グランパス — MF小川が出場停止。MF磯村は今季出場の見込みなし。
昨季は、仙台がアウェイの試合に勝ち、ホームゲームを引き分けている。過去10年間の対戦成績は、全7試合で名古屋の4勝1敗2分け。
無敗を止められたエスパルス戦、引き分けのガンバ大阪戦と息切れ状態のベガルタ仙台(点24勝7分3敗1差+12)。土壇場で首位から転落した昨季よりも「倒壊」は早いのかもしれない?無論、レイソルのあれほどの活躍を予想していた人は少なかったので、今季のベガルタも予想を覆すのかもしれないが。ただ、リーグ制覇を目指すのであれば、上位で争っているチームにだけは絶対に勝たなければならない。ゴールゲッター赤嶺(前節のガンバ戦に同点弾を決めている)が復帰、関口もゴールを狙っている。
開幕直後の低迷から抜け出したグランパス(点17勝5分2敗3差+3)は現在、勝ち点17で8位につけている。不調だ、危機だ、と言われながらも、この試合に勝てば3位に上昇する!名古屋にはまだ余裕があり、余力を残している、と思う。あと2勝すれば、首位もうかがえる名古屋も、闘莉王に(年齢的に)、スピードと技術面で不安が出始めている。FW永井は、体調を整えた後のケネディや玉田との先発争いに勝って、ピッチに立つ時間を増やせるなら自然に開花するだろう。ただ、選択肢が多いのは嬉しい悩みだ!この試合、私は名古屋グランパスの勝ち、と見る!
先週、清水エスパルスに連勝を止められ、勢いの止まっているベガルタを相手に、ガンバ大阪は必勝メンバーで臨む。もし清水がセレッソ大阪に勝ち、ガンバがこの試合で勝ち点3を取れるなら、1位・2位は逆転していたはずだった。試合内容はまさにガンバがその勝ち点3を取るかのようだった。先制したのはガンバ大阪。後半17分、見事なパスの交換から倉田が右隅にゴールを決める。しかしベガルタも、負傷から復帰した赤嶺が見事なヘディングを叩き込んで、同点に追い付く。ガンバは勝てた試合を落として降格圏に留まり、首位ベガルタは、2位のエスパルスと共にこの試合を引き分け、2位に2ポイント差のまま今節を終了した。
ベガルタ仙台 — FW赤嶺の復帰が見込まれる。
ガンバ大阪 — RB加地は靭帯の損傷のため少なくとも6週間は出場の見込みなし。まだ公式戦での出場のないRB/LBエドゥワルドは練習中に骨折!足の骨折から回復中のFW川西は近くトレーニングに復帰できる見込み。
エスパルスとフロンターレに連勝し、立ち直りを期待されたガンバ大阪 (点7勝2分1敗6差-9) だったが、アントラーズとアルディージャにまた連敗。結果はともかくアルディージャ戦の内容には満足しているようだが、このチームには大変革が必要だ。新旧交代を促進し、寺田、倉田、藤春、阿部、佐藤、武井らが経験を積んで、システムに慣れてくれば、ガンバは浮上するはずだ。この試合がその第一歩になるか?!
一方のベガルタ仙台 (点23勝7分2敗1差+12) は、前節のエスパルス戦でとうとう土がつき、勢いが失われたように見える。赤嶺の復帰が見込まれるが、ガンバには熱狂的なサポーターがついている。土のついた仙台に死闘を挑んでくるだろう。無論、無失点は今のガンバには期待できない。高得点ゲームの末、ガンバの勝利か!
両チームの通算成績は、6試合で、ガンバの3勝、ベガルタの2勝、引き分けが一つ。
ベガルタ仙台 vs. 清水エスパルス
ベガルタ仙台 — FM赤嶺、負傷のため引き続き出場の見込みなし。
清水エスパルス — MFアレックス・ブロスケ、FWジミー・フランサ共に出場停止。
清水エスパルス (点18勝6分0敗3差+4) は、木曜日、ブロスケとフランサの欠場にもかかわらず、復調目覚ましい鹿島アントラーズを倒した。リーグ優勝を確信するアフシン・ゴトビ監督のもと、高木の得点にうかがえるように、若手の成長著しいチームに仕上がっている。まだ負けのない今季のベガルタ仙台を相手に、今節は真価を問われる一戦となる。
これまでは否定的な声をかき消して無敗を続けてきたベガルタ仙台 (点23勝7分2敗0差+13) だが、昨季同様、厳しい戦いの中、勢いを失いつつある。2位エスパルスの挑戦をホームで受ける仙台だが、チーム一丸となっての精力的な戦いができないと、無敗が途絶える可能性も大いにある。清水エスパルスの勝利か!
エスパルス3勝、ベガルタ1勝、引き分けが2試合。この対決でのベガルタの唯一の勝利は、2003年。
チーム状況
サガン鳥栖 – 金民友は出場停止。MF高橋はあと1ヶ月は出場の見通しなし。
ベガルタ仙台 — 赤嶺は今節も不在。
ゲーム・プレビュー
8試合を消化した現時点で首位をひた走るベガルタ仙台(点22勝7分1敗0差+13)は、広島と浦和を、勝ち点では6差、得失点差でも大きく引き離している。「はたしてこのまま行けるのか」、「Jリーグ杯にまた新しい名が刻まれるのか」、よく聞く質問だが、時間が答えを出してくれるだろう。シーズンが進むにつれて、プレッシャーが強くなってくるのは確かだ。関口がこのまま調子を保ち、太田と赤嶺がチャンスをものにし続けるなら、独走するベガルタに追いつくのは困難になっていくことだろう。
サガン鳥栖(点14勝4分2敗2差+4)は今季のサプライズ・チームだ。J1初デビューの今季、2位チームに勝ち点で2差の5位は、大方が降格争いを見越していた当初の予想を大きく覆すものだ。前節は、2011年度チャンピオン柏とアウェイで引き分けている。首位ベガルタの勢いも止めてしまうのか!低得点の引き分けと見る!
直接対決
両チームの直接対決は、J1ではこれが初の組み合わせになるが、過去23試合で引き分けはわずか1試合!仙台の13勝、サガンの9勝。
まだ負けなしの仙台は、負傷の赤嶺の代わりにベテラン柳沢を投入、ウィルソンとのツートップで臨む。前半6分、フリーキックからのクリアボールを石川直樹がハーフボレーで技ありのシュート。GKの前でブラインドにする位置にいた鈴木大輔にオフサイドの旗が上がり、得点は認められない。確かに難しい判定ではあったが、審判団の判断の向上に期待したい。
ゲームの行方を決める大事な決断にまた鈴木が絡む。試合終了まであと数分のところで、鈴木がウィルソンを後ろから押し、PKを与えてしまう。このPKをウィルソンがきっちり決め、ベガルタは8試合負けなしで首位を堅持した。
アルビレックスの黒崎監督は、レフェリーのこの判断を「素晴らしい」と評した。日本流の皮肉なのだろうが!?
昨季の王者に首位チームがアウェイで挑む戦いは常に必見。今回もその期待を裏切らなかった。先制点は、開始早々のコーナーキックからだった。ベガルタ菅井が強烈なヘッドを叩きこむ。ベガルタは前半終了間際にも決定機を迎える。ウィルソンがサイドから切れ込みクロスを入れるが、わずかにフリーの赤嶺に合わない。試合は1点差のまま後半へ。
後半10分、レイソルはレアンドロドミンゲスのフリーキックで同点に追いつく。仙台ディフェンスの集中力が途切れているのを見逃さず、素早く蹴ったボールは、ゴール左隅に吸い込まれた。ベガルタはそのわずか1分後、ウィルソンの仕掛けからペナルティエリア内でフリーの関口にボールがわたり、キーパーの動きを良く見ていた関口が流し込む。
しかし首位チームのベガルタはこのリードを守り切れない。後半21分、深いクロスにうまく身体を入れ替えたレアンドロドミンゲスが放ったシュートが、キーパー林の股間をすり抜け、柏が再度同点に追いつく。一方ベガルタは後半33分、右サイドからのクロスに合わせた赤嶺が近距離からシュートを決め、試合を決定づけた!
レアンドロドミンゲスはこの試合2枚のイエローカードをもらったが、テレビのハイライトでは全くこのことに触れていなかった。こうした事実は大切だと思う。NHKには、もう少し詳しい報道をお願いしたいものだ!
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