ヴィッセル神戸 — MF/FW小川が肺挫傷の検査中、欠場の見込み。DF岩波はU19代表チームに帯同中。MF橋本は復帰可能。負傷中のFW田代は復帰の見込み。
ベガルタ仙台 — DF上本の出場はあと2週間後の見込み。
ベガルタの4勝3敗4分け。4試合は2006年のJ2時代。
ベガルタ仙台(点32勝9敗2分5差+18)は、ここ4試合で勝利は最下位コンサドーレ戦のみと、首位のプレッシャーに苦しんでいる。幸い、他の上位チームもお付き合いで星を落としているため、首位にはいるが、3位から11位までの勝ち点差はわずかに3と、幅が狭まってきている。ホームのヴィッセル神戸もそのひとつ。ただベガルタは、勝ち星にこそ恵まれていないが、チームの状態は良い。ブラジル人ストライカーのウィルソンも期待通りの働きをしており、ヴィッセルも手を焼きそうだ。
上位3チームに勝ち点わずか3の差で迫るチームのひとつ、ヴィッセル神戸(点24勝8敗8分0差-1)は、西野朗新監督のもと、この3試合を連勝している。好ウィング小川の肺挫傷による欠場は痛い。ただ、チーム自体にはまとまりが出て、プレーの質も高まっている。ジュビロ、フロンターレをどちらもアウェイで下しており、上位チームにひるむ様子はない。ヴィッセル神戸の勝利!
今季初黒星を含めて最近3試合で勝てなかった仙台。背後にはエスパルスら強豪が迫っている!対する一昨年のJリーグ覇者名古屋グランパスは、仙台にとっては手ごわい相手かと思われたが、いざ蓋を開けてみれば、仙台の圧勝だった!
18分の関口へのクロスなど、梁勇基がゴールにからむ仕事をする。前半38分、その梁勇基が相手DFのクリアしようとした球を奪って先制。その後も立て続けにチャンスを作るがグランパスも必死のディフェンスで守り抜く。しかし、追加点は前半のロスタイム。ファーサイドへのCKを赤嶺がヘディングで折り返すと、ボールは増川に当たってO・G。
試合はこのまま後半42分へ。現在、名古屋最強のFW力を持つ闘莉王の放ったシュートのクリアボールが太田に渡る。太田がそのまま攻め上がり、ボールはウィルソンに。このブラジル人FWは寄せの甘い田中より一瞬早くボールを蹴り、安全圏の3点目を入れた。さらに後半45分、角田のシュートを楢崎が好セーブするも、こぼれ球の処理にもたつく田中を尻目に菅井が難なく決めてダメ押しの4点目。仙台の楽勝ゲームだった!
仙台での1位・2位決戦、エスパルスにとっては勝ち点6の意味を持つゲームだったが、
プレビューで私が予想した通り、エスパルスが無敗を続けるベガルタにとうとう土がつける!エスパルスのアフシン・ゴトビ監督は、若さと情熱、気骨と経験を見事に融合させ、リーグ制覇を狙えるチームに作り上げている。これを知っているのは、ゴトビ監督自身の口からその理念を聞いているからだ!
今日の静岡は、高木と大前の小柄ツインをトップに、GKには代表GKを控えに置いて林を起用。またアレックス・ブロスケが出場停止から戻ってチームに活力を与える。ゲームは青空の下で開始するが、突然の雷雨で45分間の中断。雹が選手に降り付ける一幕も!
再開後、前半30分を経過したとき、関口がボレーシュート。はじいたボールに詰め寄ったウィルソンを、GK林が辛うじて防ぐ。直後、高木の深いクロスに反応した大前がボレーを放つと、仙台のGK林もナイスセーブ。そして前半39分、このこう着状態を高木・大前のコンビが打開。高木の内に巻いてくるクロスに大前が頭で合わせると、ボールはキーパーを抜けてゴールに吸い込まれた。
試合は一進一退を繰り広げ、両チームとも互角のチャンスで迎えた後半23分。ヨンアピンがウィルソンを倒し、2枚目のイエローを受けて退場。エスパルスは、最後の20分間、10人での戦いを強いられる!武藤、ウィルソンと、仙台の終了間際の猛攻をGK林の好セーブなどで凌ぎ、無敗を続けてきた首位チームに土をつけた。これで1位・2位との差は勝ち点2に縮まる。エスパルス、この勢いで一気に首位に駆け上がるか!
まだ負けなしの仙台は、負傷の赤嶺の代わりにベテラン柳沢を投入、ウィルソンとのツートップで臨む。前半6分、フリーキックからのクリアボールを石川直樹がハーフボレーで技ありのシュート。GKの前でブラインドにする位置にいた鈴木大輔にオフサイドの旗が上がり、得点は認められない。確かに難しい判定ではあったが、審判団の判断の向上に期待したい。
ゲームの行方を決める大事な決断にまた鈴木が絡む。試合終了まであと数分のところで、鈴木がウィルソンを後ろから押し、PKを与えてしまう。このPKをウィルソンがきっちり決め、ベガルタは8試合負けなしで首位を堅持した。
アルビレックスの黒崎監督は、レフェリーのこの判断を「素晴らしい」と評した。日本流の皮肉なのだろうが!?
昨季の王者に首位チームがアウェイで挑む戦いは常に必見。今回もその期待を裏切らなかった。先制点は、開始早々のコーナーキックからだった。ベガルタ菅井が強烈なヘッドを叩きこむ。ベガルタは前半終了間際にも決定機を迎える。ウィルソンがサイドから切れ込みクロスを入れるが、わずかにフリーの赤嶺に合わない。試合は1点差のまま後半へ。
後半10分、レイソルはレアンドロドミンゲスのフリーキックで同点に追いつく。仙台ディフェンスの集中力が途切れているのを見逃さず、素早く蹴ったボールは、ゴール左隅に吸い込まれた。ベガルタはそのわずか1分後、ウィルソンの仕掛けからペナルティエリア内でフリーの関口にボールがわたり、キーパーの動きを良く見ていた関口が流し込む。
しかし首位チームのベガルタはこのリードを守り切れない。後半21分、深いクロスにうまく身体を入れ替えたレアンドロドミンゲスが放ったシュートが、キーパー林の股間をすり抜け、柏が再度同点に追いつく。一方ベガルタは後半33分、右サイドからのクロスに合わせた赤嶺が近距離からシュートを決め、試合を決定づけた!
レアンドロドミンゲスはこの試合2枚のイエローカードをもらったが、テレビのハイライトでは全くこのことに触れていなかった。こうした事実は大切だと思う。NHKには、もう少し詳しい報道をお願いしたいものだ!
Just another WordPress site