6月30日 J1総括

6月30日 J1総括

首位ベガルタと2位サンフレッチェの首位攻防戦は、スリリングな試合展開の末、2-2でドロー。ベガルタは、ブラジル人ストライカー、ウィルソンによる2得点、サンフレッチェの得点は佐藤寿人と森崎浩二によるもの。

MF清武のドイツ1部ニュルンベルク移籍前の最終戦を勝利で飾りたいセレッソ大阪は、浦和レッズをホームで迎え撃つ。先制点はレッズ。柏木との素晴らしいパス交換から鈴木が先制点を決める。セレッソが追いついたのは土壇場の後半ロスタイム。レッズゴールへの執拗な攻撃が最後に実を結んだ。セレッソにとっては不本意な、レッズにとっては次につながる勝ち点1。

大阪ではもう1戦、ガンバが万博記念競技場でレイソルを迎えた。かつては逆の状況だった対戦も、今の両者の力関係からは「予想通り」の展開に。沢の2得点など、レイソルは前半20分で早くも3-0とガンバを突き放す。ガンバも、遠藤、佐藤の得点で、前半のうちに3-2と追いすがり、後半に期待を残す。だが、試合後半の逆転と、その勢いに乗っての今季後半の巻き返しへの淡い望みを、レイソルは無残にも砕いてしまう。シュート数は10-9で勝るガンバを、レイソルは9つのシュートで6点を叩き出す決定力の差で圧倒した。

今夜2つ目の引き分けは、横浜Fマリノスと名古屋グランパスの試合。ガンバ戦での2得点と同様、ケネディーはこの日も永井の得点に絡んだ。マリノスのゴールは中盤での良いプレスから。これが名古屋のミスを誘い、小野のスルーパスに走り込んだマルキーニョスがキーパーの出鼻をかわして叩き込んだ。

西野朗新監督のもとチームの立て直しを進めるヴィッセル神戸は、都倉の目の覚めるようなシュートで、川崎フロンターレを相手に価値あるアウェイの勝ち点3!再構築が進み、選手の自信も増しつつある神戸、上位浮上は現実味を帯びてきた。

後半43分から出場した渡辺のロスタイムでの決勝ゴールで、アルディージャはエスパルスから勝利をもぎ取った。ブラジル移籍前の最後のタッチとなるラファエルからのスルーパスを受け、相手選手を引きちぎって打ったシュートだった。

鹿島はドゥトラのゴールで先制点するも、新潟は、右サイドからの低いクロスに合わせたミシェウの今季初得点で同点に追い付き、試合はこのままドロー。アルビレックスは貴重な勝ち点1を得た。

ジュビロ磐田とFC東京との一戦は、山本修、宮崎、チョ・ビョングクの得点で、ジュビロが少ない好機を逃さず、タフな試合に3-1と勝利した。

鳥栖が後半ロスタイムに途中出場の水沼のヘッドで、ホームゲームをものにした。鳥栖の粘りに札幌はほとんど手中に収めていた勝ち点1を失う!

Nadeshiko Japan Selection for London Olympics announced …

Nadeshiko Japan London Olympics 2012 select
GKs: Kaihori, Fukumoto
DFs: Kinga, Yano, Iwashimizu, Sameshima, Kumagai
MFs: Sawa, Miyama, Kawasumi, Sakaguchi, Tanaka
FWs: Ando, Maruyama, Ohno, Ogimi*, Takase, Iwabuchi

Back-Up Members – GK Erina Yamane, DF Saori Ariyoshi, MF Megumi Kamionobe, Ami Otake

* Nore – Ogimi is a recently married Nagasato! In case there is any confusion.

J1 June 30th Round-Up, Matchday 17

At the top it was as you were, with the 1st and 2nd place teams – Vegalta Sendai and Sanfrecce Hiroshima – fighting out a thrilling 2-2 draw – two goals from Brazilian striker Wilson for the top team, with J1 top scorer Hisashi Sato and Koji Moriasaki on the scoresheet for Sanfrecce.

In 3rd place, we saw Urawa Reds held by a buoyant Cerezo Ozaka side who were looking for a win to send Hiroshi Kiyotake off to the Bundesliga on a high. Reds scored the opener through Suzuki after a nice exchange of passes with Kashiwagi opened up the defence. Kakitani scored the point-securing equaliser in the final moments after relentless 2nd half pressure from the home team had bought no reward. In the end, Reds will be happy to come away with a point.

In the other half of Osaka we saw eight goals at Gamba Osaka v. Kashiwa Reysol. Nothing unusual there, to be honest, except it used to be Gamba who scored more than their visitors! Today they capitulated to Reysol 6-2, with three goals coming from Sawa. Reysol were 3-0 ahead within 20 minutes, but Gamba pulled it back to 3-2 by half time amd the stage was set for the big comeback. But Reysol tore up that script in the 2nd half and Gamba look set for a long struggle for survival in the second half of the season. A telling statistic – Gamba 10 goal attempts, while Reysol registered nine “shots” and scored six goals!

J1 saw another draw between Yokohama F.Marinos and Nagoya Grampus. After two of the same in midweek against Gamba, Josh Kennedy gave another goal on a plate to Nagai for the away goal. Marinos’ goal came from good pressure forcing a mistake in the Nagoya midfield, Ono giving the through pass for Marquinos to run onto and blast home as the keeper came out to challenge.

Vissel Kobe continued their improvement under coach Akira Nishino, taking all three points away at Kawasaki Frontale through a wonder strike from Ken Tokura. Vissel continue to build slowly and look a good bet to move up the table as confidence grows.

Omiya Ardija heaped more misery on Shimizu S-Pulse with a 1-0 victory, the goal coming in injury time of the 2nd half when Daigo Watanabe latched onto a through ball from Rafael – possibly his final touch for the team before a move to Brazil we hear – and Omiya took the points.

Another draw came at Niigata where Albirex earned a rare point against Kashima Antlers. themselves, not doing as well as they would have hoped. Kashima took the lead through Dutra, while Michael popped the equaliser in from a low right wing cross to earn that precious point.

Jubilo Iwata overcame FC Tokyo by a 3-1 scoreline, making it look easy as Tokyo succumbed to goals from Shuto Yamamoto, Miyazaki (his first J1 goal) and Cho to halt their recent mini-slump.

Sagan Tosu registered another home win, but made hard work of it, with the 1-0 winner coming in the 95th minute from Mizunuma. Consadole must have been thinking they had another point!

Jリーグ J1 プリビュ 6月30日 19:00 サガン鳥栖 vs. コンサドーレ札幌(ベストアメニティースタジアム)

サガン — DF呂成海が出場停止。
コンサドーレ — MF河井が出場停止。MF高木は右足首の手術で負傷者リスト入り。

過去10年間の両チームの対戦成績は、すべてJ2で、サガンの12勝10敗5分け。J1ではこれが初対戦。
大方の予想を覆し、初のJ1の舞台で大活躍してきたサガン鳥栖だが、ようやく蒸気も切れた今、減速し、下降を始めそうな気配だ。シーズンの終わり近くには降格争いを演じていたとしても、私は驚かないだろう。ホーム無敗記録が途切れたことで、それまでの自信が揺らいでいるのは事実である。
一方、今季の残りの試合に、コンサドーレ札幌の勝利を予想することは、天文学的数字の可能性しかない宝くじよりも率が悪い。今季のコンサドーレは、かつてJ1に名を連ねたチーム中ワーストだといえる。降格枠を争っていたガンバ大阪戦の4-0の惨敗を含め、ここ5試合で19失点。この試合については、ほとんど何の心配もなく、サガン鳥栖の勝利、を予想できる。

Jリーグ J1 プリビュ 6月30日 19:00 セレッソ大阪 vs. 浦和レッズ(長居競技場)

セレッソ大阪 — 負傷者、出場停止者ともになし。
レッズ — MF山田は今季出場絶望。鈴木は左足負傷のため出場は危うい。
過去10年間の両チームの対戦成績は、浦和レッズの8勝5敗1分け。
清武博嗣のニュルンベルクへの移籍に伴い、セレッソ大阪(点17勝5敗8分2差-4)だはこの試合を最後にもう一人の主力選手を失うことになる。乾、家長、香川の海外移籍に次いで、もう一つ大きな穴があく。清武移籍のニュースが飛び交う中、4戦3敗という戦績には、チームの意気が表に表れていないが、サポーターは「キヨ」に1勝を贈りたいだろう。清武、キム・ボギョンらが好調であれば、乱調な今季のセレッソのこと、レッズを倒すのも予想の範囲内だ!
一方の浦和レッズ(点26勝7敗3分5差+5)は、大方の予想を裏切って好調を維持している。2季連続で降格争いを演じたチームは確かに変貌を遂げている。ここ5試合を3分け無敗で乗り切った事実に、チームは満足する様子はない。ベガルタを迎えたホーム戦を「徹底した守備的布陣」で守り抜き、勝ち点1を獲得したレッズだが、このセレッソ戦には勝利にこだわってくるだろう。それが首位を目指すチャレンジャーの姿勢だからだ。だが、試合の方は、セレッソ大阪の勝利!

Jリーグ J1 プリビュ 6月30日 19:00 アルビレックス新潟 vs. 鹿島アントラーズ(東北電力ビッグスワンスタジアム)

アントラーズ — 負傷者ならびに出場停止者なし。
過去10年間の両チームの対戦成績は、アントラーズの7勝6敗6分けと、拮抗している。
アルビレックス新潟(点12勝3敗9分3差-12)は、柳下新監督のもと、エスパルスを倒して周囲を驚かせたが、その後はヴィッセル神戸に屈するなど、早くも勢いを失ってしまっている。降格ゾーンの泥沼から這い上がるには、確かに奇跡も必要だが、目の前の一戦一戦を勝ち抜いていくしかない。ただ鹿島アントラーズ(点18勝5敗7分3差+2)も、サポーターの鬱憤を晴らすためにも、ジョルジーニョのもと、チームの再建を証明する勝利が必要だ。3位から13位の勝ち点差がわずか8に縮まっている今、一つひとつの勝利が持つ意味を、アントラーズは十分承知している。鹿島アントラーズの勝利!

Jリーグ J1 プリビュ 6月30日 19:00 川崎フロンターレ vs. ヴィッセル神戸 (等々力競技場)

フロンターレ — DF小宮山は欠場。DFジェシはトレーニングを再開しているが、この試合の出場はおそらくない。MF大島、杉浦、登里は負傷欠場。
ヴィッセル — FW大久保は出場停止。FW茂木、田代は負傷欠場。MF橋本はまだ復調していない。
フロンターレの6勝4敗2分け。昨季はヴィッセルが2勝。
先週まで3連勝と、首位まで勝ち点5差に迫っていた川崎フロンターレ(点26勝8敗5分2差+1)だったが、マリノス戦のスコアレスドローで、せっかくの首位への足固めのチャンスを棒に振ってしまった。他の上位チームと比較して見劣りするのは得失点差だ。風間新体制のもと、チームは変わってきてはいるが、首位を目指すのであれば、得点を倍増し、失点を抑えることが絶対条件になる。
このフロンターレを勝ち点5差で追うヴィッセル神戸(点21勝7敗8分0差-2)は、西野新監督のもと自信を深め、現在2連勝。伊野波が本来のポジションであるCDに収まった今、上位進出を狙うチームに必要なのはディフェンシブなMFだ。アウェイチームの勝利!

Jリーグ J1 プリビュ 6月30日 19:00 大宮アルディージャ vs. 清水エスパルス(NACK5スタジアム)

アルディージャ — DF坪内は復帰間近。MF橋本は内耳炎のため1ヶ月ほど欠場の予定。
エスパルス — DF岩下の出場は危うい。
過去10年間のJ1での対決は、エスパルスの9勝3敗5分け。
3連敗後、新監督の就任により活気がよみがえり、戦術面でも改善が見られる大宮アルディージャ(点16勝4敗7分4差-13)は、先週、サンフレッチェ戦を引き分けに抑え込む。ラファエルの放出が話題になっており、チョ・ヨンチョルが新布陣のトップでストライカーを務めている。
3分2敗と、ここ5試合勝利のない清水エスパルス(点24勝7敗5分3差+3)は、首位を狙える力を持ちながら、上位チームの不調に足並みを合わせてしまったチームの一つだ。ここ5試合でわずか2得点、今季16得点という数字が、今のエスパルスを物語っている。ストライカー、ゴールゲッターを獲得し、上位を狙ってほしい。今日の試合は、引き分けか!

Jリーグ J1 プリビュ 6月30日 18:30 ベガルタ仙台 vs. サンフレッチェ広島(ユーテックスタジアム)

ベガルタ — DF上本はもう1月の欠場か。MF関口の出場は見込み薄。
サンフレッチェ — 負傷者、出場停止者ともに無し。
J2では2008年に3試合を戦っているが、J1での戦いは、2009年以降、ベガルタの2勝1敗5分け。
ここ数試合もたつき気味のベガルタ仙台(点31勝9敗2分4差+18)だが、上位チームも足踏みを揃えてくれているため、首位キープ。今夜は、勝ち点2差で肉薄するサンフレッチェ広島(点29勝9敗4分2差+14)との頂上決戦となる。はたして首位は入れ替わるのか?ベガルタが調子を落としている間に首位の座を奪うこともできたサンフレッチェ広島だったが、低迷する大宮との0-0はいただけない。それ以前の3連勝は下位チームに対する勝ち星。この試合、白熱した戦いを期待できるが、両者譲らず、といったところか!