Tag Archives: japan

Jリーグ J1 プリビュ 8月11日 18:30 鹿島アントラーズ vs. ジュビロ磐田 (鹿島スタジアム)

大迫と興梠のコンピが互いにチャンスを供給し合う鹿島アントラーズは、し烈な降格争いに関わることを心配せずに、今後の試合に集中していけそうだ。サポーターもまた、こうした試合に勝利するアントラーズを求めている。
一方、オリンピック出場のベク・ソンドンをはじめ、レギュラー陣を数人欠くジュビロ磐田も、チームの戦力の大きな低下は否めない。ここ4試合でわずか1勝と調子は上がらないが、リーグ2位の得点力で、上位チームから離されずに追走している。ただ、ホームゲームを戦う鹿島は、前節のサガン戦での痛い敗北からの巻き返しをはかっている。
この試合、鹿島アントラーズの勝利!

Jリーグ J1 プリビュ 8月11日 19:00 ガンバ大阪 vs. セレッソ大阪 (万博記念競技場)

前節の大宮アルディージャ戦に続き、この試合に連勝することは、降格圏内のライバルとの勝ち点差を1に縮め、大宮と新潟にプレッシャーをかける上で、ガンバには大きな意味を持つ。逆に、敗戦すれば、降格争いのし烈な戦いのリングに封印されることを意味する。
一方、清武とキム・ボギョンMF陣が移籍し、山口と扇原をロンドンに送り出し、替わりの選手の何人かも出場停止で欠くセレッソ大阪も、この試合、選手層はかなり薄い。唯一孤軍奮闘の柿谷が海外移籍に目を向けるのは時間の問題か?!
ガンバ大阪の勝利!

Jリーグ J1 プリビュ 8月11日 19:00 横浜Fマリノス vs. アルビレックス新潟 (三ツ沢競技場)

得点も少ないが失点も少ない横浜Fマリノス。実際、そのディフェンス力で現在首位を勝ち点7の差で追うマリノスの連続無敗試合の快進撃は、シーズン当初、監督交代を求めていたサポーターにしてみれば奇跡と呼べるのかもしれない。一方、ブルーノ・ロペス、矢野、MFカルリーニョスらのキープレーヤーを欠き、鈴木をロンドンに送っている新潟には、この試合勝利の可能性は極めて低い。
横浜Fマリノスの勝利!

Jリーグ J1 プリビュ 8月11日 19:00 川崎フロンターレ vs. サガン鳥栖 (等々力競技場)

今季、得点28、失点28の川崎フロンターレに必要なのは、攻撃力とディフェンス力のアップだ。フロンターレも負傷者が多く、布陣の頻繁な変更を強いられているが、選手が復帰するにつれてチームも尻上がりに調子を取り戻していく気配はある。
J1昇格元年の苦戦を予想した多くの声を、鳥栖は引き続き鎮めている。バブルの破裂を今か今かと待つ者たちを尻目に、サガン鳥栖は現在、首位に勝ち点7差、ACL出場権に勝ち点4差と好位置につけている。今夜、フロンターレ戦を制する「驚き」を、心待ちにする者も多いと思う。
この試合、引き分け!

Jリーグ J1 プリビュ 8月11日 19:00 ヴィッセル神戸 vs. 浦和レッズ (ホームズスタジアム神戸)

ここ5試合で2勝3分けの浦和レッズだが、その上を行くサンフレッチェとベガルタが共に不安定な試合を続けているため、勝ち点差は3のまま。オリンピックに選手を送っていないのはラッキーだと言えるが、ライバルチームの不調を利用できていない。マルシオリシャルデススが戦意を露わにプレーしているが、原口のサポートが必要だ。
前節の名古屋戦を1-5で惨敗するなど、開幕当初の好調さが影を潜めて久しいヴィッセルだが、西野朗監督のもと、サポーターは多くを期待している。森岡、奥井、伊野波をはじめ、キープレーヤーに成長している小川ら、クラブの未来を担う選手たちを、名将西野監督が采配する。
この試合、引き分け!

Jリーグ J1 プリビュ 8月11日 19:00 柏レイソル vs. FC東京 (柏)

工藤、沢、MFのレアンドロドミンゲスと決定力の高さを誇る柏レイソルは現在、4点の差をつけてJ1のチーム得点王。では何故、シーズン半ばでブラジル人FWの加入なのか。JEFユナイテッドでプレーしたことのあるネット・バイアーノだ。その後成長はしているはずだが、レイソルを次のレベルに押し上げるための役者であるのか、それともまとまっているチームを乱す要素になるのか、注目してみよう。
一方、多数の負傷者、オリンピック出場選手、さらに高橋を出場停止で欠くFC東京の戦力は現在著しく低下している。長谷川と石川がエンジン全開でプレーするなら、この試合、高得点の好ゲームが期待できる。最近5試合でわずか1勝、得点も1試合当たり1点強の東京は、献身的なMFから供給されるチャンスを活かす工夫が必要だ。だがこの試合、高得点での引き分けになるような気がする!

Jリーグ J1 プリビュ 8月11日 19:00 大宮アルディージャ vs. サンフレッチェ広島 (NACK5)

今季、大宮アルディージャから移籍した石原の巧みなサポートを受け、今絶好調の佐藤寿人は、16得点(内、PKによる得点はわずか1)でリーグのトップを独走中。得点力の高いサンフレッチェだが、前節は10人のエスパルスを相手にリードを守れず、終了間際に2失点を喫して敗北。だが、前節これまた降格争いのガンバ戦に敗れた大宮アルディージャに対する勝利は揺るがないだろう。
オリンピック出場中の東を欠くアルディージャは、スロベニア人選手のズラタン、ノヴァコヴィッチ両選手を戦列に加えている。今夜は瀬戸際の戦いを強いられることになる。チョ・ヨンチョル、カルリーニョスらの奮起を促したい。
サンフレッチェ広島の勝利!

Jリーグ J1 プリビュ 8月11日 18:00 清水エスパルス vs. 名古屋グランパス (日本平)

グランパスは、オリンピックに出場中の永井と、攻撃の中心選手の玉田とケネディを負傷で欠く。ストイコビッチ監督の苦心の策は、闘莉王をトップに置く布陣。闘莉王も監督の期待に応え、前節のヴィッセル戦では4得点の大車輪の活躍!闘莉王がこの試合でもトップを張ることになれば、カルフィン・ヨン・ア・ピンらエスパルス・ディフェンス陣は手を焼くことになる。
一方のエスパルスは、20試合中21得点と決定力不足のため内容に結果が伴わない試合が続く。だが、失点も23と少なく(内5失点は、レイソル戦で9人での試合を強いられた時)、この試合も低得点の引き分けが予想できる。だがエスパルスは不調状態を脱したように思えるので、この試合、清水エスパルスの勝利!

Jリーグ J1 プリビュ 8月11日 14:00 コンサドーレ札幌 vs. ベガルタ仙台 (札幌)

ここまで20試合中、得点わずか13点、失点なんと47点の最下位チームが首位チームを倒すなどということは想定外。ただベガルタの首位奪回は、サンフレッチェがエスパルスに星を落としたため。実際、首位ベガルタはここ5試合でわずか1勝と、後半戦になって大きく失速している。引き分け試合を勝ちに結びつけるチームが結局リーグ制覇を果たすことになる。現在、リーグの上半分に属するチームは、勝ち点を積み上げ切れずに大きな集団を形成している。抜け出すためには一貫性が必須だ。
私見だが、今季のキープレーヤーは、名実共に成長著しいMF松下だ。仙台の首位は、松下のフリーキックと献身的な働きによるところが大きい。
ベガルタ仙台の勝利!

なでしこはエコノミークラス?これがニュース?日本アスリート批判にストップ – この「記事」をつぶせ!

U23男子日本代表はビジネスクラスで悠々とフランスへ。一方、なでしこジャパンは、他の多くのアスリートたちと一緒に、エコノミークラスでの窮屈移動。

英国の新聞やウェブサイトは、沢穂希選手が語ったとされる以下の無実なコメントに乗じて、なでしこ達の「憤り」をこぞって掲載している。

「あべこべになるはずじゃないんですか。年齢からいったって、私たちがシニアなんだし」、女子ワールドカップのヒロイン沢穂希(33才)は、月曜日、パリに到着した後で日本のマスコミに、微笑みながら、こう語った。

こんなコメントを記事にしたいマスコミに対し、沢選手は、確かに微笑みを浮かべてそう語ったのだが、続けて放ったこの発言には彼女の気持ちがこもっていた(勝利すればボーナスの対象となり、帰途の旅は確かにアップグレードになる)、

「ワールドカップでは、行きはエコノミーでしたが、優勝したことでビジネスクラスにグレードアップしました。今回も結果を出して、同じような待遇を受けたいですね。」

事実 — エコノミークラスで移動したのはなでしこ女子だけではなく、ファーストクラスの優待を受けたのもU23男子サッカー代表だけではなかった。

事実 — チャーター機ではなかったため、アスリートたちは機内のあちこちにいた。ビジネスクラスやファーストクラスは当然座席数に限りがあるし、別の便を利用しない限り、全員に快適な席が行き渡ることなどあり得ない。確かに頭の痛い話ではある。

公式に苦情が申し立てられたとか、誰かが「憤って」いたのが実際に確認された上での報道ではない。

また、サッカーだけを取り上げるべきではない。さもないと、英国記者たちに迎合してしまう。U23の男子アスリートたちがより金を稼ぎ出している事実をはじめ、中にはプロもおり、身体の大きさの違いもあり、はるかにフィジカルなゲームを強いられることなど、様々な側面が考慮されているのだ。

仮に、性差別とか、二流市民として冷遇されていた日本の女性史が取り上げられるなら、この記事の滑稽なまでの絶望的要素が浮き彫りにされるわけで、そうなれば、この「憤り」の記事には事実などいくばくもないことが周知のこととなる。どのアスリートがエコノミー席で、誰がビジネスクラスやファーストクラスだったかが記載されたリストを入手できるなら、「機内前部」に女性たちは何人もいただろうし、「後部」にいた男性も少なからずいたはずだ。だが、そんなことをしたら記事が面白くなくなってしまう。

この持論を裏付けるため、私は、英国のプレス向けサイトを検索し、幾つものヒットを得た後で、ある日本人の友人に頼んで日本語でこの記事を検索してもらった。すると、たった一つだけ、報知新聞がヒットしたそうだ。「デマ新聞」として愛読者の多い新聞である!ここでペンを休めてもいいだろうか。

あなたはどう思うだろうか?

アラン・ギブソン

JSoccer マガジン編集者