JSoccer Magazine Jリーグ J1 ゲーム リポート 9月29日

サンフレッチェ広島4-1サガン鳥栖

広島が攻めの形を貫き、鳥栖の堅守を突き崩した。前半30分、右サイドの清水が仕掛け、守備陣にひるむことなくネットに突き刺す。その4分後のPKは、守備側への間接FKとなるべきファウルだったが、誤審によりイエローカードまで受ける始末。佐藤寿人が確実に決め、これで2点差。3点目は、相手ミスからボールを奪った佐藤が、一対一でGKをかわすと、中央を駆け上がってきた森崎浩にどんぴしゃのパス。鳥栖は後半47分に豊田がヘディングで1点を返すが、その直後、佐藤が今日2点目となるループシュートでとどめを刺した。

柏レイソル1-2浦和レッズ

柏の先制点は奇想天外なOGだった。ゴール前に入ったボールがディフェンダーに当たり、さらにGKの頭に当たってクロスバーを叩くと、その跳ね返りがサイドGKに当たってゴールイン。しかし浦和は前半39分、マルシオリシャルデスのシュートはGKに止められたが、そこに梅﨑が詰めて同点に追いつく。その後、柏木が二度ほど勝ち越しのチャンスを得たが、決め切れない中、またしても意外なプレーから決勝点が生まれる。DFとGKの間にあったボールをポポが触ると、ボールはペナルティエリアを転がり、ゴールに転がり込んだ。首位サンフレッチェを追走するレッズには貴重な勝ち点3となった。

清水エスパルス3-1ベガルタ仙台

アウェイの仙台は、前半14分、ノーマークの菅井が先制点。ところが、仙台は鎌田が累積警告で退場となり、後半は10人での戦いを強いられる。エスパルスは後半25分、金賢聖が同点弾。39分には瀬沼がGKとDFの間に飛び込みヘディングシュート。さらに終了間際、金がこの日2点目を見事なロングシュートで叩き込み、ダメ押し。GKは処理しなければならないボールだった。エスパルスはこれでまた順位を上げた。

川崎フロンターレ1-0コンサドーレ札幌

J1残留の徳俵に足が掛かった札幌は、川崎の猛攻を必死で凌ぐ。しかし後半35分、途中交代のレナトに強烈な左足をシュートを決められ万事休す。残り7試合を残しての降格決定は史上最速。

FC東京2-1ジュビロ磐田

先制はジュビロ、前半9分の菅原のヘディング。東京も反撃。CKから、まずは高橋のヘディングがポストを叩けば、前半終了直前、ルーカスのヘディングがGKのファインセーブに阻まれる。同点弾は、後半9分。ブチチェビッチのシュートがGKにセーブされたところをエジミウソンが押し込む。決勝点もブチチェビッチがからむ。渡辺の右サイドからの低いクロスをきれいに合わせ、逆転劇を演じた。

ガンバ大阪2-2鹿島アントラーズ

立ち上がりはガンバだったが、先制したのはアントラーズ。前半9分、レナトが中距離弾を決める。しかしガンバは25分、スローインを二川が頭で落としたところをレアンドロが見事なボレーで同点に追いつく。ガンバはその後、遠藤のクロスに今野が頭で合わせるも、強烈なヘディングはバーをわずかに越えた。アントラーズの勝ち越し点は前半の38分。レナトの中距離弾をGK藤川がファンブル。そこをドゥトラがすかさず詰めてゴールに蹴り込んだ。
試合はこのまま鹿島の勝ちかと思われた後半のロスタイム。ガンバを救ったのは、またしてもこの男、レアンドロだった。抜群の得点感覚、殺し屋のような冷静さでゴールを量産中だ。8試合で11得点は見事の一言に尽きる。

大宮アルディージャ0-0横浜Fマリノス

両者互いに相譲らず。大宮は、村上のシュートがポストを叩けば、ノバコビッチのシュートがバーに嫌われる。マリノスも小野裕二が再三のチャンスを逃す。10人で戦った大宮が、体を張った守りで勝ち点1を手にした試合だった。

ヴィッセル神戸2-3セレッソ大阪

先制は神戸。前半7分、都倉からのコントロールされたパスを小川がきっちりと決める。13分にも追加点のチャンス。野沢のFKのヘディングによる折り返しを李光善がゴールに入れるが、無情にもオフサイドの旗。明らかにディフェンスが触ったボールを二人の審判が見逃す誤審だった。しかしそのわずか3分後、ヴィッセルは相馬が追加点を決める。セレッソの反撃は22分、丸橋の長距離弾が大きくブレながらゴールを襲う。処理に困った徳重がはじき返したボールをシンプリシオが詰めた。同点弾もシンプリシオ。後半28分、中盤で奪い取ったボールが柿谷から出るところをヘディングで決める。勢いに乗るセレッソは、後半36分、今度は枝村がゴール隅に叩き込んで勝ちを引き込んだ。

アルビレックス新潟5-0名古屋グランパス

試合は後半になって急に動き出す。きっかけは、これまた微妙な判定。後半10分、金珍洙がスルーパスに反応、ペナルティエリアに侵入したところを後ろから倒されPKを獲得。ミシェウが決める。ナビスコ杯でのエスパルスが受けたPKの判定にも物議が醸し出されたが、これもそれに負けず劣らずの「選手には厳し過ぎる」判定だった。結局、新潟に傾いた流れは、8分後、ミシェウがこの日2点目を決め、OGと続く。4点目はブルーノロペス。さらにはロスタイムに坪内がダメ押しの5点目を入れる。降格争いを演じるチームに大量失点で負けることに癖づいてしまったかのようなグランパスの試合だった。

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