14:00 コンサドーレ札幌 vs. ガンバ大阪 (札幌ドーム)
実質勝ち点6ゲーム — ガンバ、必勝!
コンサドーレ — FW横野榊が負傷による長期離脱者に加えられる。
ガンバ — DF加地、エドゥワルドは欠場、脚の骨折で長期離脱中のFW川西も欠場。佐々木の出場も危うい。
J1では、2008年、ガンバの1勝1分けのみ。
得点力不足に悩むガンバ大阪(点9勝2敗11分3差-11)は、あのレアンドロをローン移籍で再獲得。今節の試合にはまだ出場できない。チャンスの数でもボール支配率でも圧倒的だったサガン鳥栖、浦和レッズ戦を落としたガンバたが、必要なのはやはり決定力。今節のコンサドーレ戦はチャンスだといえる。この5試合勝利はないが、首位ベガルタには土をつけているので、鳥栖、浦和との敗戦は悔やまれる。今は、内容よりも結果が欲しい。もしこの試合を落とすようなら、ガンバのJ2降格もいよいよ現実味を帯びてくる。
ここ5試合全敗、17失点を喫しているコンサドーレ札幌(点4勝1敗12分1差-22)のJ1残留は、もはやサポーターも諦めているが、その分プレッシャーがないのは事実だ。実質勝ち点6となるこの試合のプレッシャーはガンバが全面的に負うことになるが、アウェイ・ガンバの勝ちはほぼ間違いないだろう!
18:00 FC東京 vs. セレッソ大阪 (味の素スタジアム)
清武の移籍に花を添えるためにも、セレッソは勝利したい!
FC東京 — MF大竹は今季出場の見込みなし。FW平山は復帰間近。DF太田は中足骨の過労骨折。
セレッソ大阪 — 負傷者ゼロと報告されているが、FWケンペスの売却の噂はほぼ確実。
2003年以降、両チームの対戦は、11試合で互いに3勝ずつ、引き分けが5つ。
前節、マリノス戦を0-1で落とす前の4試合で、3勝1分け、失点が4と、FC東京(点22勝7敗5分1差+1)は内容も結果も決して悪くはない。開幕当初、好調な滑り出しを見せた首都チームのもたつきの原因は、やはり決定力不足にある。ACL敗退も、J1一本に絞れるようになったということで、「禍転じて福となる」ということだが、今季の今後の目標は、といわれたら、やはりACL出場権、となってしまうのか。・・・・・。
清武抜きの試合がすぐにも始まるセレッソ大阪(点17勝5敗7分2差-2)だが、キム・ボギョンの移籍、ケンペス放出、と変遷の波は確実に近づいている。若手中心でも残留ゾーンには残れるだろうが、安定力が必須のチームだ。この試合に関しては、セレッソ大阪のアウェイ勝利と予想しよう。
18:00 清水エスパルス vs. サガン鳥栖 (アウトソーシングスタジアム)
エスパルス、首位を目指すなら、絶対に落とせない試合!
サガン — DF木谷、MF高橋は負傷欠場
J1では初対戦!
最近5試合の清水エスパルス(点23勝7敗5分2差+3)は、1-0で勝利したベガルタ戦、セレッソとの1-1の引き分け試合で挙げた2得点のみ。首位をねらうのであれば、ゴール数を増やすのは必須だが、リーグ最少失点の高いディフェンス力で上位に留まり、決着をつけようと狙っている。このチームにドログバのようなストライカーがいたら、2位に勝ち点10くらいの差をつけて首位を突っ走っていただろう!
一方、前節横浜マリノスに1点の僅差によりホーム無敗記録を建たれたサガン鳥栖(点20勝5敗4分5差+3)は、初のJ1シーズンで周囲を驚かせた好成績を続けていけるかどうか、今後はプレッシャーがかかってくる。最近5試合でわずか1勝という成績は、シーズン前、私がこのチームに予想していたパターンではある。開幕後、2ヶ月間続いた好成績はもはや望めるすべもなく、降格争いへの参加も時間の問題かもしれない。この試合、清水エスパルスの勝利だろう。
18:30 柏レイソル vs. 鹿島アントラーズ (鹿島スタジアム)
こう着状態の気配?
柏レイソル — DF松島が出場停止。FWリカルド・ロボはジェフ・ユナイテッドに、北嶋はロアッソ熊本にレンタル移籍。
鹿島アントラーズ — DF新井場が出場停止。負傷者は報告されていない。
柏レイソル(点20勝6敗5分2差-1)は、前節の大宮アルディージャ戦での4-2の大逆転を含め、目下4連勝中。リーグ制覇を目指すのに不必要ということになったリカルド・ロボは、J2のジェフ・ユナイテッドにレンタル移籍した。好調選手を多数擁し、チームの自信も高まっているレイソルは、アントラーズには手強い相手だ。
一方、現在13位の鹿島アントラーズ(点17勝5敗7分2差+2)は、無得点・無勝ち点のシーズン当初の不調を抜け出してはいるが、神戸、札幌戦の勝利は、ジュビロ、名古屋戦の敗北に挟まれ、乱調は相変わらずだ。好調レイソルと、死にもの狂いのアントラーズ、この試合は引き分けと見る。
18:30 サンフレッチェ広島 vs. 大宮アルディージャ (広島ビックアーチ)
サンフレッチェの楽勝か?
アルディージャ — FWチョ・ヨンチョルは出場停止、DF坪内は復調間近。
直接対決
過去10年間の両チームの対戦は、サンフレッチェの11勝4敗2引き分け。
得点30の攻撃力で躍進を続ける広島サンフレッチェ(点28勝9敗4分1差+14)は、現在、勝ち点2差で2位につけている。佐藤寿人と大宮アルディージャから獲得した石原が好調の広島は、森保監督のもと、選手も順調に馴染んでいる。
一方の大宮アルディージャ(点15勝4敗7分3差-13)は、新体制のもと、フォーメーションも変更し、期待も高いが、現在4連敗中で、失点も11と多い。今日はチョ・ヨンチョルが欠場する。アルディージャでは常にベンチを温めていた石原は、この試合で自分を証明しようとしてくるはずだ。熱い闘いが予想されるこの試合、軍配は、サンフレッチェ!
19:00 浦和レッズ vs. ベガルタ仙台 (埼玉スタジアム)
ベガルタには厳しい試合!
レッズ — MF鈴木、大腿部の負傷で出場は危うい。MF山田の今季出場は見込みなし。FWポポ、エスクデロはまだ負傷者リスト。
ベガルタ — FWウィルソンは出場停止。DF上本は今日も欠場。MF関口のフル出場は危うい。
両チームの対戦成績は、7試合でレッズの3勝1敗3分け。今年はナビスコ杯でもレッズが1勝している。
前節、ボール支配率でもシュート数でもガンバ大阪に圧倒されていた試合を、土壇場でひっくり返した浦和レッズ(点25勝7敗3分4差+5)。最近5試合を2勝3分けと無敗で乗り切っているが、引き分けで終了する試合に勝利することが、この実質勝ち点6を意味する上位対戦では必要になってくる。
一方、最近5試合でわずか2勝、目先のライバルであるフロンターレとエスパルスには手痛い敗北を喫しているベガルタ仙台(点30勝9敗2分3差+18)は、プレッシャーにひび割れが出始めている状態だ。個人的には、ベガルタの首位も時間の問題だと思っているが、恐らくは4位か5位でシーズンを終えるのではないだろうか。迫る崩壊を予想する私の理論を覆すつもりであるならば、ベガルタはこの試合には勝利する必要がある。私見では、浦和レッズの勝利。
19:00 川崎フロンターレ vs. 横浜Fマリノス (等々力スタジアム)
風間フロンターレの進撃は続く!?
フロンターレ — 長期離脱中のDF小宮山の復帰が間近。DFジェシはまだ欠場。MF登里は骨折で欠場。MF杉浦は足首の捻挫で出場は危うい。
マリノス — DF天野の今季出場は絶望的。
過去10年間の両ライバルの対戦成績は、フロンターレの10勝7敗3引き分け。
フリーキックによる1点を僅差で守り切るのも勝利には違いないが、チームの本質を見抜いた川崎フロンターレ(点25勝8敗5分1差+1)の首脳陣は、相馬監督から風間監督への思い切った交代劇を演じる。これが功を奏し、フロンターレは最近5試合に4勝し、首位を勝ち点5の差で追う好位置(得失点差は17と大差!)につけている。ディフェンス陣の負傷続出による失点も相殺し、現在急浮上中!
開幕から低迷状態を続けてきた横浜Fマリノス(点21勝5敗3分6差+3)も、ようやく復調を遂げ、中位に浮上している。2つの引き分けを含め、ここ5試合無敗を続けているが、全13試合で得点はわずか15と少ない。ディフェンス陣の踏ん張りもあるが、今季を無難に切り抜けるためにも、攻撃陣の奮起に期待したい。ただ今節のこの対戦に関しては、私は、川崎フロンターレに軍配を上げたい。
19:00 名古屋グランパス vs. ジュビロ磐田 (瑞穂公園陸上競技場)
復活のグランパス、飛躍のジュビロを阻止するか?
グランパス — FW玉田の出場はまだ危うい。MF磯村、中村は長期離脱。
ジュビロ — チームの中心選手MF山田は出場停止。GK川口、FW金園は二人とも長期離脱。
2003年以降、両チームの対戦成績はグランパスの8勝5敗6引き分け。
シーズン当初のジュビロ磐田(点24勝7敗4分3差+11)は良くも悪くもない平均的なチームに思えたが、韓国人選手ベク・ソンドンの加入をきっかけに、ゲーム内容や流が格段に良くなった。前節のヴィッセル戦でも、ベク・ソンドンの交代後に全3失点を喫したことは着目点だ。ジュビロにとって、ベクの存在はそれほどに不可欠なのか、また、今週の出場はかなうのか。前節のホーム・ゲームを失ったものの、最近5試合で16点をたたき出しているジュビロの攻撃力は、グランパス相手にも健在だろう。
現在、得失点差がマイナス1、順位表でもBクラスに低迷する名古屋グランパス(点20勝6敗5分2差-1)は、こんなはずではなかったと思っているに違いない。期待通りの活躍をしているのはFW永井くらいで、チームにはなお穴が多く、ゲームに対する集中力も欠いている。ストイコビッチ監督が今後グランパスにどんなメスを入れ、順位を上げてくるか、注目したい。今節の試合は上位のジュビロに土をつけるチャンスだが、私の予想は、引き分けである!
19:00 ヴィッセル神戸 vs. アルビレックス新潟 (ホームズスタジアム)
西野ヴィッセル、勝ち点3を上積みか!
ヴィッセル — FW田代と茂木は欠場。MF橋本の出場はまだ見込みなし。
アルビレックス — DF金は出場停止。MF内田の今季出場は危うい。
2003年以降、両チームの対戦は17回。アルビレックスの11勝2敗4分け。
ヴィッセル神戸(点18勝6敗8分0差-3)は、前節、若手小川の初ハットトリックの活躍で、ホームのジュビロに土をつけ、調子を上げている。チームの掌握、改革を進める西野新監督は、日本代表の伊野波を本来得意のポジションであるCBとして使おうとしている。その抜けた穴を埋めるべく、将来性豊かな若手の大屋をディフェンシブ・ミッドフィールドに置くことが考えられる。その他、小川、奥井、森岡と有望な若手で敷く布陣は、西野王朝のブループリントだ!戦意が今一つのアルビレックスを相手に敗戦はないと思うが、この試合は、ヴィッセルの今後を大きく左右することになる。
一方、今季まだ3勝のアルビレックス新潟(点12勝3敗8分3差-11)の、その数少ない勝利の一つが前節の清水エスパルス戦での金星だった。柳下新監督の初采配のもと、再出発を白星で飾った貴重な1勝に、チームとしての自信もついたはずだ。ただ、相手チームを警戒させる内容には欠けるため、この組み合わせは、ヴィッセルの勝利となるだろう!