柏レイソル — DF酒井は西ドイツに移籍。負傷者は控えのGK二人だけ。
名古屋グランパス — FW玉田は手術後2ヶ月間の欠場。MF磯村、中村の二人は少なくとも2ヶ月間の欠場。ひざの手術を受けたGK楢崎はこの試合には出場の見込み。
過去10年間の両チームの対戦成績は、グランパスの6勝4敗4分け。ただ、グランパスは2009年のアウェイ戦以降、勝利なし。
乱調の名古屋グランパスを迎え撃つ柏レイソル(点27勝8敗5分3差+7)は、鹿島アントラーズとの引き分け試合をはさんで現在連勝中、4位に浮上している。出だしこそ躓いたが、順調に勝ち点を積み上げての首位3差は、他のチームにとっては要注意だ。先週末はガンバを相手に10本のシュートで6点を叩きだしており、まさに効率的だ。
ここ2試合を引き分け、セレッソには敗北を喫している名古屋グランパス(点25勝7敗5分4差+1)は、勝ち点こそレイソルに2点差しかないが、今ひとつ調子が上がらない。今節を最後に、先月多くの得点を叩きだしたFW永井が、ロンドン・オリンピック出場のためチームを離れる。大きな穴があくことになるが、この試合の勝利で勝ち癖を取り戻したいところだ。
試合は、引き分けか!
今季初黒星を含めて最近3試合で勝てなかった仙台。背後にはエスパルスら強豪が迫っている!対する一昨年のJリーグ覇者名古屋グランパスは、仙台にとっては手ごわい相手かと思われたが、いざ蓋を開けてみれば、仙台の圧勝だった!
18分の関口へのクロスなど、梁勇基がゴールにからむ仕事をする。前半38分、その梁勇基が相手DFのクリアしようとした球を奪って先制。その後も立て続けにチャンスを作るがグランパスも必死のディフェンスで守り抜く。しかし、追加点は前半のロスタイム。ファーサイドへのCKを赤嶺がヘディングで折り返すと、ボールは増川に当たってO・G。
試合はこのまま後半42分へ。現在、名古屋最強のFW力を持つ闘莉王の放ったシュートのクリアボールが太田に渡る。太田がそのまま攻め上がり、ボールはウィルソンに。このブラジル人FWは寄せの甘い田中より一瞬早くボールを蹴り、安全圏の3点目を入れた。さらに後半45分、角田のシュートを楢崎が好セーブするも、こぼれ球の処理にもたつく田中を尻目に菅井が難なく決めてダメ押しの4点目。仙台の楽勝ゲームだった!
この試合、良い入り方をしたヴィッセルは、名古屋DFに強いプレッシャーかけ相手のミスを誘おうとした。特に吉田が左で闘莉王に勝る働きをしかけ、闘莉王がペナルティエリアに入る直前で吉田を倒してしまう。主審は、2週間前、清水エスパルスに8枚のイエロー、2枚のレッドを出した西村さんだったが、レッドでもおかしくないこのプレーに、なんとイエローも出さない。一方、前半8分、野沢が簡単にクリアできたはずのボールをミスキック。フリーの藤本がすかさずゴールの上隅にシュートするも、GK徳重が好セーブ。徳重はまたケネディーのシュートも阻み、追加点を防いだ。
16分には、永井のファーポスト上隅へのシュートをこれまた徳重が片手で凌ぐ。28分、今度はヴィッセル小川のシュートをグラスパスGK楢崎がファインセーブ。また朴の20メートルを超える中距離弾がポストをはじくと、そのリバウンドが小川、野沢と渡り、そこからのクロスを吉田がヘディングで叩くがゴールをかすめる。そしてハーフタイム直前、ねばったケネディーからゴールライン際から低いクロスをゴール前に出すと、玉田が巧みに合わせて徳重とCB北本の間を抜くラッキーな先取点を決めた。
同点に追い付きたいヴィッセルは大久保を投入。相手DF陣の判断の甘さをついてGK楢崎に迫るも、そのシュートはゴールを逸れ、安達ヘッドコーチ体制での3連勝はストップした。
ホームチームの名古屋は開始3分で早くもゴールを決める。藤本からのピンポイントのスルーパスを、キーパーの動きを良く見た金崎がゴールに流し込んだ。グランパスの2点目は、前半15分、阿部の速いクロスがディフェンダーに当たって入るオウンゴール。後半32分には、永井と金崎を使っての素早いパス回しから、玉田が近距離シュートを決める。札幌の唯一の得点は、レギュレーションタイムぎりぎりの後半45分、古田のミドルシュートがディフェンダーに当たってコースが変わるラッキーなゴール。楢崎はどうすることもできなかった。
Just another WordPress site