共に今季昇格を果たしたチーム同士の戦いは、J1にふさわしい内容だった。開始早々からサガン鳥栖のペースが続き、後半14分に大方の予想を覆す2-0のリードとなったとき、誰もがサガンの勝利を疑わなかった。が、ドラマは後半に待っていた!
ただ前半、FC東京に先制のチャンスがなかったわけではない。長谷川のお膳立てから放たれた高橋のシュートはゴールを逸れ、梶山の巧みなスナップシュートもポストの内側を叩いてゴールに嫌われる!鳥栖は、前半42分、水沼の強烈なシュートがゴールネットの天井を突き刺し、後半14分、クロスの処理を誤った相手GK権田がこぼしたボールを豊田が決める。
ドラマはその後、FW渡邊が途中出場したとき始まった。0-2で迎えた後半30分、反転しながら技ありの右足ボレーで1点目。6分後、ルーカスのクロスをDF徳永が折り返したところを押し込んで同点!大逆転は、同43分、FKのこぼれ球は顔面にあたってゴールに吸い込まれた。このハットトリックは、本人はラッキーだと思うかもしれないが、適宜に適所にいることが良いストライカーの証である!