ガンバは、川西が負傷による長期離脱、明神はまだコンディションが万全ではないが控えには入るだろう。まだ出場の機会のないエドゥワルドと、2週間出場停止だったパウリーニョは体調も十分。
清水エスパルス–主戦力に負傷者、出場停止者なし。
前節の川崎フロンターレ戦、ガンバ大阪(勝点4勝1分1敗4得失点-5)は前半の2-0を跳ね返し待望の勝利をつかんだ。やっともぎ取った得点3と勝ち点3はチームの状態に大きなカンフル剤となるはずだ。倉田、寺田、阿部、藤春、今野らの新戦力が、遠藤、二川、加地、明神ら筋金入りのベテラン陣とうまく溶け合い、チームに調和が生まれ始めている。移行期のガンバに忍耐を強いられてきたサポーターだが、前節の勝利がきっかけとなって、今後は上位への浮上が期待できる。
一方、若手とベテランが混じる清水エスパルス(勝点12勝4分0敗2得失点+2)も、アフシン・ゴトビ監督の指導のもとチームの再編成に取り組んでいる。小野、高原らベテランが、大前、岩下、高木など若手陣を引っ張り、カルフィン・ヨン・アビンとアレックス・ブロスクの外人戦力とうまくかみ合って、なんとかチームとしての結果を出そうとしている。互角の戦いが予想されるが、不調チーム復活の兆しを見た今、ガンバ大阪の勝利を期待しよう!
J1およびナビスコ杯での両チームのこれまでの対決は、全20試合中ガンバ10勝、エスパルス4勝、そして引き分けが6試合という戦績。ただ、エスパルスは2009年7月以降勝利がない。
得点力不足にあえぐフロンターレを相手に、ガンバ大阪としては、これまでの悪い流れを一気に断ち切り、今後に向かって弾みをつけるべく臨んだ一戦だった。ところが、開始わずか20秒で先制されたのはガンバ。ホーム戦を戦うガンバはその後スイッチが入り、ボールを支配し始め、チャンスも多く作り出しているかのように思われたが、一瞬の隙をつかれたりセットプレーを許したり、危険な雰囲気は漂っていた。ガンバが2点目を失ったのはやはりコーナーキックからだった。完全にノーマークになっていた小林によるヘッディングゴールだった。
それでもガンバは戦意を失うことなく、ラフィーニャも再三ゴールに迫る。キーパーをかわそうとして倒されてしまうが、ファンの期待も空しく、笛は鳴らない。ラフィーニャも異議を申し立てなかったし、キーパーもほとんど接触していなかった。
ガンバは引き続きボールを支配する。敵陣の左サイドを再三くずしていたガンバが、コーナーキックからチャンスを生む。クリアボールを拾った今野の左からのクロスにセンターバックの中沢がヘッドで合わせ、1-2でハーフタイムを迎えた。
後半になってもガンバが優勢に試合を進めるが、フロンターレも固い守りで黒と青のユニフォームの侵入を阻む。寺田、倉田、藤春らとのコンビネーションからラフィーニャがゴールを狙うが、15分を過ぎても同点ゴールが生まれない。ディフェンス陣も相手のロングボール攻勢に手こずる中、藤ヶ谷の好プレーなどでピンチを凌ぐ。
ガンバは寺田に代えて二川を、ラフィーニャに代えて阿部を次々に投入。短いパス回しでボールを支配する中、23分、サイドを駆け上がった藤春から低いクロスが佐藤へ。これを佐藤が手堅く決める。
松波監督が切った3枚目のカードは倉田に代えて金正也。遠藤を前線に残してゲームを作らせ、金にディフェンシブの中盤を任せる。この交代が功を奏し、ガンバは後半39分、阿部が自身のリーグ初ゴールを決め、とうとう逆転に成功する。右サイドでねばった加地の低いクロスに、阿部がうまく身体を広げ、インサイドで正確に合わせてゴールに入れた!
J1の2012年シーズンで初めてのリードを死守しようとするガンバを大声援が後押しする。4分がとてつもなく長く感じるロスタイムだったが、3-2のスコアでそのまま試合終了。ガンバ大阪が川崎フロンターレに勝利した一戦だった。
得点者に佐藤と阿部、中軸に寺田、藤春、倉田と若手プレーヤーが名を連ねてのこの勝利は、若返りガンバの今後に大きな自信となっていくに違いない!
ガンバ大阪:藤ヶ谷、加地、中沢、今野、藤春、武井、遠藤、倉田(金、77)、寺田(二川、59)、佐藤、ラフィーニャ(阿部、67)
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