Tag Archives: エスパルス

REPORT – 清水エスパルス1-0FC東京 – 4月28日

自分で自分の首を絞めるようなところがあったが、私の予想した通り、この試合はエスパルスの勝利となった。決勝点が生まれたのは、清水がフランサとアレックスの二人を退場で失い、高木と高原を交代投入してからだった。ペナルティエリア内からの高木のシュートに、キーパーは反応することもできなかった。その時点まで、主審の西村さんはルールブックに則り厳格なジャッジをしていた。プロの審判なので、ルール通りに試合を裁いて当然なのだが、臨機応変で柔軟な対応もまた同時に求められる。笛が鳴った後でボールを蹴ってしまったフランサから、ハーフウェイライン上での「チームのために身を犠牲にした」小野伸二によるシニカルなファウルまで、オレンジ色のユニホームによるありとあらゆる反則が主審の手帳に書き込まれる。アレックス・ブロスケの2枚目のイエローも、主審の目の前で、故意にフリーキックを遅らせようしたもので、自らの墓穴を掘ったことになってしまった。
フランサの2枚目のイエローには論議の余地がある。主審をはじめ、相手チームの反応、観客、審判団次第でどちらにも判定できる類いだ。浮き球をヘディングに行こうとしたフランサの腕が相手の顔面に入った場面だが、その倒れ方はいかにも大げさだった。審判団は、協議の末、カードを出した。どちらにも転びかねないこういったケースが、今日はエスパルスにとって不利に転じたわけだ。決勝点(そしてレッドカード)までは、フランサのつかんだチャンスが最大のチャンスだった。行く手を遮るDFもなく、ゴールへと走ったフランサだったが、プレーに時間がかかり過ぎ、シュートを放ったときにはDFに囲まれてしまっていた。またシュートも弱かった。
9人となったエスパルスに、FC東京は勝利を実感したが、ホームチームのDF陣は固く、カウンターで相手の背後を狙う高原らのイメージ通りの攻撃がとうとう実を結ぶ。ゴドビ監督をはじめ、ベンチ中が乱舞したこの決勝点で、エスパルスは勝ち点3を積み上げた!

Match Preview – ガンバ大阪 vs 清水エスパルス – 4月22日

ガンバは、川西が負傷による長期離脱、明神はまだコンディションが万全ではないが控えには入るだろう。まだ出場の機会のないエドゥワルドと、2週間出場停止だったパウリーニョは体調も十分。
清水エスパルス–主戦力に負傷者、出場停止者なし。

前節の川崎フロンターレ戦、ガンバ大阪(勝点4勝1分1敗4得失点-5)は前半の2-0を跳ね返し待望の勝利をつかんだ。やっともぎ取った得点3と勝ち点3はチームの状態に大きなカンフル剤となるはずだ。倉田、寺田、阿部、藤春、今野らの新戦力が、遠藤、二川、加地、明神ら筋金入りのベテラン陣とうまく溶け合い、チームに調和が生まれ始めている。移行期のガンバに忍耐を強いられてきたサポーターだが、前節の勝利がきっかけとなって、今後は上位への浮上が期待できる。
一方、若手とベテランが混じる清水エスパルス(勝点12勝4分0敗2得失点+2)も、アフシン・ゴトビ監督の指導のもとチームの再編成に取り組んでいる。小野、高原らベテランが、大前、岩下、高木など若手陣を引っ張り、カルフィン・ヨン・アビンとアレックス・ブロスクの外人戦力とうまくかみ合って、なんとかチームとしての結果を出そうとしている。互角の戦いが予想されるが、不調チーム復活の兆しを見た今、ガンバ大阪の勝利を期待しよう!

J1およびナビスコ杯での両チームのこれまでの対決は、全20試合中ガンバ10勝、エスパルス4勝、そして引き分けが6試合という戦績。ただ、エスパルスは2009年7月以降勝利がない。

Match Report – 清水エスパルス3-2ジュビロ磐田 – 4月14日

先制点はアウェイのジュビロ。前半12分、駒野のコーナーキックに合わせてファーポストに走り込んだチョが強烈なヘディングを叩き込んだ。ジュビロにとってチャンスらしいチャンスは前半これだけだったが、決めてしまうのが今シーズンのジュビロ!ところが前半終了間際、交代出場の河井が右から入れたクロスに高木が見事に頭で合わせ、同点で後半を迎える。後半3分、今度はその高木が左サイドから正確なクロスを供給、大前元紀のダイビングヘッドにキーパーは反応するのがやっとだった!その大前が残り時間わずかの時間帯に再び見せる。高原からのパスを受けるとドリブルでDFをかわし、最後は倒れながらつつくようにしてボールをゴールに流し込んだ。ジュビロも山本康が後半49分に1点を返すが、時すでに遅し。静岡ダービー、エスパルスはこれでホームゲーム9年間負けなし!